知話§記憶の本棚と その取り出し方

多分に怪しくなってきつつある我が記憶であるが、それでも何だかん
だと持ちこたえつつここまで来てくれたのはありがたい。

そんな記憶を復元する構造がどんなものであるのか、自分自身にもわ
かりようがないのはもどかしかったりする。

例えば、長いこと会っていなかった人に街で偶然に出会っても、瞬時
に誰だと名前までわかって会話をかわしたりすることができることが
ある。顔を見た瞬間に頭の中の記憶ファイルが猛スピードで検索が始
まって、気がついた時は検索結果が出ているのだ。

ともかく、道を歩いている時にすれ違った相手の顔を見て、ちょっと
でも引っかかるところがあると、検索エンジンが作動する。それだけ
検索組織がしっかりしているにも関わらず、それでは似顔絵が描ける
かというと、小学校以来図画工作の成績が悪いことでわかるように、
実技の出来と頭の中で描くこととはかくも違うのである。

そんな記憶力が十全に発揮されるのは、人に対することと、自動車で
道を走る時で、もちろん走っていて道を間違えることは珍しくないも
のの、大筋では最終目的地に到達することができるのだ。

道路の場合は、頭の中に詳細地図があるわけではない。もちろん、あ
らかじめ地図を見て走り出すわけだが、その時点で目的地までの経路
はカオス化していて、目的地の方向だけがポイント表示されていると
いったらいいだろうか。地図がさらに混沌化したものなのである。

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