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zoom RSS 板話§花形歌舞伎夜の部〜四谷怪談〜

<<   作成日時 : 2013/07/23 00:00   >>

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2010年の歌舞伎座閉場から今年4月の新開場まで、歌舞伎は少なから
ぬ看板役者を失ってしまった。ここからが若手花形の正念場が始まる
と言っていいだろう。そんな第一弾の七月花形歌舞伎に行ってきた。

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夜の部は『東海道四谷怪談』の通し。菊之助が、お岩、佐藤与茂七、
小仏小平と三役を務めた。民谷伊右衛門は染五郎。

以前も書いたことだが、花形による舞台はシンプルにおもしろいこと
がある。ベテランの役者が回数を重ね、工夫に工夫を重ねて熟成させ
た舞台とは違い、いわば若い新酒の趣きがあるのだ。複雑精妙な味わ
いのヴィンテージ・ワインもいいが、すっきりした味わいの新酒は見
通しよく味わうことができるというものだ。

というわけで、菊之助のお岩がよかった。さすがに三役のうち男二役
は薄まってしまっていたが、お岩の演技は集中度が高くて、これから
先の楽しみができたといえる。

染五郎の伊右衛門は、やや小粒とはいえ、いつもなら裏返り気味で高
めの声を低めの抑えめで通し、色悪の表現に心を砕いていたのだ。

菊之助には、死んだ勘三郎が“音羽屋の家の芸だから”と上演するこ
とを勧めていたのが実現したということである。そのことは、地獄宿
の遣り手婆として、来月93歳になる中村屋最古参の小山三が出演して
いることでも理解できた。色々と目配せをしつつ、しっかり舞台を務
めた姿は何ともありがたいものだった。

もちろん、花形だけで舞台が成り立つわけではなく、錦吾の四谷左門
をはじめとして、市蔵の按摩宅悦、團蔵の伊藤喜兵衛、萬次郎の後家
お弓といった手練が支えてくれているのである。

終演は20時15分頃。空気も涼やかだったので、銀座の通りを数寄屋橋
まで歩いて地下鉄に。
                            [続く]

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