連話§ワタシの酒肴[72]涙のハムカツ

[承前]

やっぱりハムカツである。なかなかに気まぐれで、スーパーの揚げ物
コーナーに常備しているところもあれば、頑として店頭に並べようと
しないスーパーもある。

それに常備菜として売っている店でも、妙にハムが厚手でゴージャス
感が漂いまくったりしていて、むしろ近づきがたい雰囲気を醸しだし
ていたりするのが何ともだなあと思ったりもするのだ。

やっぱり、小学生や中学生の頃に食べていた、ハムと衣がほぼ同じく
らいの厚さのハムカツが食べたいと思う今日この頃。そんな刷り込み
など、とっくの昔に消え失せているかといえば、どっこいそんなこと
はなく、ぺらぺらのハムカツが存在していない今にあっては、まさに
“燎原の火”のごとく、我が脳内を悩ましく燃やしまくるのである。

つい最近も、超安い居酒屋にハムカツがあるということを聞きつけて
いそいそと出かけてみたのだ。しかもメニューにある謳い文句が……

昔懐かしハムカツです。
ぺらぺらです。
期待を裏切りません!


画像

……っていうんですよ奥様!こんな写真みたいなハムカツが食べたか
ったんですのよ。で、店に入って、席につくかつかぬかでメニューも
見ないで「生ビールとハムカツ!」って一気に注文したんですのよ。

・・・それが厚いハムカツだったんですよう。それも、写真の倍以上
はあるかという、そんな厚さに居酒屋の片隅のカウンターで、独り涙
したのは、齢還暦に近いしょぼくれたオサーンだったのでござるよ。

(´;ω;`)ブワッ
                            [続く]

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この記事へのコメント

Slow Café
2013年08月20日 16:29
コレが良いのです!

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