季話§天地始粛~七十二候~処暑

処暑の次候“天地始粛(てんちはじめてさむし)”である。

中央ヨーロッパの秋は早い。早ければ8月の上旬には夏が終わったと
現地の人達が口々に言うくらいなのだ。

ただ、夏が終わったからといって、次にやって来る季節が我々日本人
の言う秋であるのかというと、何となく違うようなのである。中には
“ヨーロッパに秋はない”とすら言う人も珍しくはなかったりする。

我々が滞在しているアルプスの端っこでは、間もなく山で暮らしてい
た牛達が一区切りつけて里へと下りてくる時期が近づいているのだ。

そんな様子を見ていると“夏の終わりは冬の始まり”とでも表現する
のが合っているのではないかと考えるようになった。

今年は、残念ながら牛達の下山風景を見ることなく去ってしまうこと
になるが、この地域の人々にとっては着実に冬の始まりが近づいてい
るということなのである。

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