惜話§夏季休暇~美術館と博物館~

[承前]

観光地としてのドレスデンは見どころエリアが集中していて、それだ
けを見て回るのだったら一日で十分なくらいであるが、オペラやらコ
ンサート通いが中心の我々にとっては、一週間くらいいても飽きるわ
けではない。

そんなドレスデンも最終日になってしまった。前回2008年の時はタイ
ミングが合わずに行けなかった“アルテ・マイスター”と呼ばれる美
術館、それに“数学博物館”と“陶磁器博物館”と珍しくも3館のは
しごをした。これらのすべてがツヴィンガー宮殿の中にあるおかげ。

まずもって美術館である。入口から階段を上がりつつ眺められるカナ
レットのドレスデン風景画がなく、いきなり戸惑った。どうやら展示
室の工事をしているようで、ラファエロのシスティナのマドンナや、
フェルメールの2点も別スペースに移動していた。

この日の美術館は訪問者が多く、ラファエロの展示スペースにはけっ
こうな人だったが、フェルメールなどは気がつかずに通り過ぎる人も
少なくはなく、我々二人だけしかいないという時間もあったのだ。

一点一点をじっくり鑑賞するというよりは、今その場にいるというそ
んな意識で見ているということだろうか。

その後に訪れた数学美術館は、測定機具やら時計、天球儀といったも
のが歴史の流れとして展示されていたが、はめ込まれているディスプ
レイの使い方がなかなか興味深かった。

最後の陶磁器コレクションは、ついつい訪れることをさぼっていた節
があって今回が初訪問。ザクセン王室の日本や中国の白磁に対する執
念を感じさせる展示に感嘆したが、半分を見たところで時間切れ。残
りは次回のお楽しみに取っておくことにしたのである。
                            [続く]

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