煩話§フライングブラボー考~器物損壊~

何度か書いているような気はするが、クラシックのコンサートでしば
しば起こる“フライングブラボー”についての話題である。

今月に入って早々だったか、在京オーケストラ定期演奏会で取り上げ
られたマーラーの交響曲第6番の最後でフライングブラボーが為され
たことがネット上で大きな話題になっていた。

コンサートに出かけるクラシック好きの多くが憤懣やるかたないとい
う意見だったと思われる。

基本的なマナーとしては、もちろん音楽が終わって、さらに残響が消
えた時点、あるいは指揮者が手を下ろした時点で拍手なりブラボーな
りをするものだと心得ているのだが、それを守ろうとしない一部の輩
によって、音楽の最後が台無しにされるのだ。

これが絵画だったらどうだろう。美術館などに展示してある作品に、
仮にもせよ何らかの形で落書きをしようものなら、法律上は“器物損
壊”として刑事罰を受けることになるはずで、同様のことが音楽作品
においても適用でき得るのではないかと……極論ではあるけれども。

ブラボーではないが、15年前にベルリンフィルでリヒャルト・シュト
ラウスの『四つの最後の歌』を聴いた時、終曲最後でフルートのトリ
ルが静かに何回か繰り返されている間に盛大なくしゃみをした客がい
て、台無しだという気がした。

以上、野暮な私見をまとめたが、アンコールで賑やかな曲が演奏され
る時にはフライングブラボーやフライング拍手もありだとは思ってい
て、それは本プロとは分けて考えてもいいだろうと思うのである。

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