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zoom RSS 超話§ラトル&ベルリン・フィル[下]

<<   作成日時 : 2013/11/20 00:01   >>

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[承前]

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そしてストラヴィンスキー『春の祭典』。

最初に謝っておく……ごめん、かんべんである。いつぞやパリ管の演
奏した実演が拍子抜けするほどあっさりと演奏されたのを聴いたり、
ブーレーズの新盤のかっちりと身も蓋もなくまとまった演奏に、これ
以上春祭演奏の余地はなくなったと考えていたのだ。

それがラトル&ベルリン・フィルの演奏であっさりと覆されてしまっ
た。およそ40分という間に聞えてきたのは「今時、演奏だったら誰だ
ってできるんですよ、じゃあこれは?」という声だった。

ファゴットがたっぷりと歌って始まった音楽は、ベルリン・フィルが
持つ高性能を惜し気もなく吐き出してみせたのである。ささやくよう
なトランペットやクラリネットの最弱音、咆哮するホルン隊、大地を
揺るがせる打楽器……あまつさえティンパニの音色の変化すること。

そして、そんな大音響楽器軍を物ともせずに弾きまくる弦楽器グルー
プ。どいつもこいつも力一杯と繊細さを兼ね備えた無敵艦隊なのだっ
た。

いや、むしろ我が家にある何種類かの録音よりも、はるかにおもしろ
く、豊かなニュアンスに富んで耳に飽きることなく、しかもスリリン
グな演奏を最後まで堪能できたのだ。音楽の最後、フルートの上昇グ
リッサンドから大きくパウゼをとっての屋台崩しの凄まじさもまた、
暴力的なる音楽にふさわしい締めと言うことができる。

初演からちょうど百年、その時はスキャンダラスな騒ぎになった音楽
が、百年経つと聴衆の反応が正反対の熱狂に変容していたというのも
また時間の流れである。そんな自分も春の祭典を耳にするようになっ
て40年の月日が流れていたのだ。

カーテンコールが繰り返されたあと、やんごとない御夫婦へのリアル
一般参賀があり、ややあってラトル一般参賀でお開き。ホールを出た
のは21時20分。週明け早々の盛り沢山な演奏会を楽しんだのである。

[追記]今回の演奏は1947年版ということで、どういうものか知らなか
ったのだが、自分が持っているスコアにあったパートが演奏されない
ところがあって、ちょっとびっくりした。


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