語話§E.T.おばさんという種族が・・・

その“種族”に初めて遭遇したのが、今から30年以上前のヒット映画
『E.T.』を観た時なのだった。その時以来、我々は“E.T.おばさん”
と彼女らのことを呼ぶようになったのである。

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その実態……彼女は、スクリーンに映る状況、情景を無意識か意識的
か、口に出して言ってしまうのである。それがせいぜい“あれまあ”
レベルであるならばまだしも、眼に映るものをあまねく言ってしまう
ものだから、周囲の人間は堪らない。

怪我をした女の子にE.T.が指を差し出すところで……

あら、光った!

……だったし、E.T.を自転車に乗せて子供達が逃げるシーン。どんど
ん大人達に追い詰められて、あわや捕まりそうになったその瞬間……

あらららー、飛んだ!

……ときたもんだ。男性の連れがいたにもかかわらず、彼女の声は聞
き慣れ過ぎて耳を素通りするのかどうか、完全スルーなのだった。

後年、歌舞伎見物をするようになって、E.T.おばさんと久々の遭遇を
することになってしまった。それも別人が月ごとに、しかも複数での
“あららら”攻撃を展開するわけで、近くに座っているのであれば、
ジロリと一瞥して黙っていただくことしばしなのだが、席が離れてし
まっている時は忍従の一幕なのである。

映画や芝居に限らず、特に一部の女性にこのような傾向が見てとれる
ものの“E.T.おじさん”が存在しないというのもまた不思議なこと。

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