愉話§呑藝春秋[13]バーに行く

[承前]

バーに繰り込んでの1杯という機会が少なくなってしまった。理由は
ごく単純なもので2軒、3軒とハシゴをしなくなったというものであ
る。

以前なら、ひとしきり酒を呑んでの食事を済ませたところで、じゃあ
もう1杯行ってみようかと、電車で1駅2駅乗るのも億劫ではなかっ
た……そんな時代が遠くに感じられてしまう。

そんな自分にも、ドアを開けて中に入れば“おや珍しい”と歓待して
くれる店の1軒くらいはあって、洋酒の類には不案内ではあっても、
いくつかの呑み知ったカクテルにスコッチのシングルモルトの名前も
少しは知っていて、それらが楽しみだったりするのだ。

ひょっとして昨日の夜久々に寄ってみたかも知れないバーのカクテル
でお気に入りは、カンパリの生ライム搾りジュース割りなのである。
甘み、苦み、酸味がほどよくマッチして、食事の後には最高にごきげ
んな1杯である。

その後をどうするかが悩ましいが、カウンターの中の主人に相談して
シングルモルトを見繕ってもらうのが流れである。それをシングルか
調子がよければダブルでもらい、ソーダ水をチェイサーとして呑む。

最後にハイボールを1杯と決めている。これで滞在1時間ちょっとと
いうところだろうか。

追記:ひょっとして……ではなく、呑んできた。その件については、
次回の心である。

                            [続く]

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