無話§レクチャー・ストーカーなる人達

ネットをさまよっていたら“ギャラリーストーカー”にまつわる話が
あり、中身を読むと自分も心覚えのある“レクチャー・ストーカー”
と酷似しているというか、まったく同じということに興味を持った。

どういう人達かというと、ギャラリーで個展を開いている作家であっ
たり、カルチャー的なレクチャーの場において、意見とか質問とかで
はなく、自分の意見のみを滔々と述べたてて飽かず止まることのない
輩達なのである。

要するに“本人の自己満足”以外の何物でもないというのが、何とも
傍迷惑な人達のやっていることなのだ。それで、彼らが滔々と語って
いる自説とやらのほとんどが、思い込みによる間違いであったり、誰
もが知っているような、今さら語らずもがなの事柄だったりするのも
共通しているようだ。

とにかく、ある場を借りて勘違いを振り撒きまくっているのは事実な
わけだが、時にそんな場面に居合わせることも珍しくないのである。

新国立劇場がキース・ウォーナー演出で『ニーベルングの指環』いわ
ゆる“トーキョー・リング”を上演するにあたって行われたレクチャ
ーで、一人の男性が上記の通りに自説を開陳した最後に“ト書きどお
りの演出舞台が観たい”と、まあ無駄な言葉を言い終わるか終わらな
いうちに、ステージ上のウォーナーは、頷きつつ物慣れた様子で……

それを望む人はメトに行くがよい

……と喝破した。そのとたんに拍手が起こったことを記憶している。

《クラシックのトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック