為話§浪人生活を送りし件~東京暮らし~

去年書いたように東京に出てきて40年が過ぎ、今年で丸41年。東京生
活の一年目は大学浪人としての暮らしをしていたのだった。

中央線沿線にあった予備校には午後部の学生をして通っていた。間借
り下宿の台所を使って朝食を食べ、少し勉強を片付けているうちに昼
近くとなるので、数分足らずの山手線最寄り駅あたりで立ち食い蕎麦
の昼食を済ませて13時開始の午後部へと向かう。

予備校の最寄り駅までは3駅10分ほどと便は良好なので、ストレスも
なく通い続けることができた。講義は月曜から金曜、13時から17時ま
でだったと記憶しているが、無理矢理に詰め込むような感じだったの
が自分には合っていたような気がする。

講義が終わり、再び中央線で帰宅。下宿近くのマーケット何軒かを覗
いては安い食材を買って帰宅。

外食する余裕はないので、毎日が自炊だが、ご飯は夕食のみの一合。
主菜を一品と味噌汁で、主菜の一つは薄切りの豚肉をまとめて買って
は、にんにくと生姜を混ぜた調味料に漬け込んでフライパンで焼くと
いうのがあって、我ながらうまかったなあという記憶である。

満腹になればいいという貧乏学生の料理だから、凝るわけでもなく、
極めてシンプルという言葉がふさわしいだけのこと。

土曜日は、午前中を勉強の時間に充て、午後は徒歩圏内の新宿まで散
歩というか、物を買うわけでもないので単にさまよい歩いているとい
うほうが正しいだろう。

日曜日も似たようなもので、とにかく金はなく、喫茶店でコーヒーの
1杯すら考えられずみたいな状況だったが、それでも節約しては安い
定食屋で外食して満足する……予備校の往復以外は、生産的とは言え
なかった一年の浪人生活だった。

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