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zoom RSS 愉話§呑藝春秋[16]日本酒と我が人生

<<   作成日時 : 2014/03/28 00:01   >>

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[承前]

ここ10年ほどの間に日本酒がうまくなっているという話を聞く。昔は
よかったという呪文を唱えたがる人も、これに関しては否定できよう
はずがないのだ。

かつて、戦前の日本酒は“アル添”と呼ばれるように、酒造用米の不
足をカバーすべく、アルコールを添加して、いわば“ごまかした”代
物なのだった。そういうこともあってうまい酒とは呼ばれるべくもな
かったという。

それが戦後も長いこと続いたおかげで“日本酒離れ”が顕著となって
しまったのである。それを何とかしようと大手ではない酒蔵が奮闘を
始めたのは1960年代後半頃のこと。

その頃に始まったブームが“越乃寒梅”争奪戦なのだった。そして、
成人を迎え晴れてアルコールを口にできるようになった我が身はとい
えば、酒を呑む機会も覚える機会も多くないままに二十代後半まで来
てしまった。

日本酒はうまいものだと思うようになったのは二十代後半、その頃に
入った居酒屋で奈良の地酒“梅の宿”の純米酒を呑んで、カルチャー
ショックを受けた時である。このリンクの流れからすれば、ちょうど
80年代の半ば頃で、日本酒観ががらりと変わった時期にあたるのだ。

かくて時代は進み、日本酒はいよいよ研ぎ澄まされていったのだが、
個人的には“普通の日本酒”が呑めればそれでいいと思っている。米
を何十%も研いで醸したとか、純米酒でなければ酒にあらずとか、そ
ういうことは思想の外である。

ラーメンが無化調を以ってよしとするようなのと似たような風潮が日
本酒にもあるようだが、いい塩梅でアルコールを添加した酒に不満を
持つことはない。それに、それほど自分の舌が繊細であるとも思って
はいないので、ほどほどの酒で十分だし、それが我が日本酒人生とい
うことなのだ。
                            [続く]

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