服話§季節ごとのワードローブ計画

年経るごとにそうではなくなってきて今に至っているが、その昔の若
かりし頃は、季節ごとに着るものが大雑把でしかなかった。

会社に入った頃に持っていた上着の類がどういうものだったか思い出
せない。会社に入ってからの何年か、冬の間はダウンのジャンパーを
着た切り雀状態で、おそらく3月一杯はそうしていたはずである。

暑くはないかと思うだろうが、その(元気だった)頃のダウンの下は、
半袖のポロシャツだったりするので、それほど問題になるとは思えな
かった。

そんな適当なワードローブが一転したのは結婚してからのことで、我
が上着ワードローブの“オール オア ナッシング”というデジタル的
な日常を厚い、薄いに始まって裏付き、裏なしとアナログ的に木目細
かく設定してくれたのは言うまでもなく同居人である。

季節には季節に合った着方をするという、実に説得力ある持論を展開
していくことで、門前の小僧としては徐々にではあるが、それなりの
選択をしていくようになったのだ。

とはいえ、時として頓珍漢な選択をしてはイエローカードを突き付け
られるのもまた珍しいことではなかったりするのは、持って生まれた
鈍感さのゆえであろう。

ドイツあたりを旅行していると、彼の国の人達のワードローブが、か
つての己が姿に似て選択肢の狭さが顕著であるような気がしている。
しっかりした冬の上着の次にくるのは、中間がないまますぐに薄っぺ
らい上着姿になっているようなのだ。それもまた彼の国の人達の皮膚
感覚のゆえということなのか。

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