楽話§リヒャルト・ワーグナー201歳

はなばなしく―たぶん生誕200年の記念年を祝ってもらったと思
われるリヒャルト・ワーグナー。一年経てば静かなものというより、
日本の状況は少しばかり違うような気がしないでもない。

2013年に日本でどれだけワーグナー上演が行われたかというと、正確
なところはまったく把握していないのだが、例えば新国立劇場におい
ては1月に『タンホイザー』が上演されたのみだし、ワーグナー上演
の老舗たる二期会は『ワルキューレ』を東京ではなく、横浜とびわ湖
で上演しただけである。

とりあえず一年のうちにワーグナー鑑賞を最低でも一度はと考えてい
る我々が行ったのは、東京・春・音楽祭の演奏会形式『ニュルンベルク
のマイスタージンガー』だけで、本舞台上演は行く機会がなかった。

外国人歌手の力が必要なワーグナーのオペラ上演という宿命ゆえに、
去年は欧米でワーグナー上演は質量ともに多かったと想像ができる。
日本からオファーをかけても、当然ながら欧米の歌劇場が優先されて
しまい、10時間のフライトが必要な日本には供給されなかったと想像
したのである。

というわけで来シーズンの新国は、新監督一年目ということもあって
『パルジファル』新国初上演と『さまよえるオランダ人』の2演目で
勝負をかけるのだ。

1997年に開場して以来17年、ようやくワーグナーの主要10演目すべて
が上演されるというのもスローペースだよなあと思うのである。

そして今日は吉田秀和の命日でもある。2012年に亡くなって、2年の
月日が流れた。

《ワーグナーのトピックス一覧》

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