点話§エーリヒ・ケストナー没して40年

7月29日は、1974年にドイツの文学者エーリヒ・ケストナーが没して
ちょうど40年の命日にあたっていた。

↓ミュンヘン市内の小さな教会墓地にある墓
画像
1899年にドレスデンで生まれ、2つの世界大戦を生き抜いてミュンヘ
ンで亡くなったケストナーの生涯は、なかなかに波乱に富んだもので
あったのだ。

特に第二次大戦中にはナチスから目の仇にされ、マークされ続けたも
のの、何とかドイツに踏みとどまって終戦を迎えたのである。彼自身
の本を焚書している現場にいた時、何者かに誰何されたところを素早
く立ち去って消えることができたのは、ケストナーは小柄で敏捷な運
動神経の持ち主だったからという話もある。

初めてドレスデンを訪れた時、ミュンヘンやベルリンといった地域の
人達よりも平均身長が低いと実感したのだが、そういった中にケスト
ナーも入ったということなのだろう。

死んで40年経った今の世界をケストナーが見たら、はたして何を思う
だろうかと考えてみたが、ひょっとして彼が過ごした前半生50年より
劣悪な状況と感じるかもしれない。

アフリカ、中東、旧ソ連といった眼に見えて紛争が勃発している地域
ばかりではなく、世界のそこここに争いの種が蒔かれて、今にも発芽
しそうなところがあるように感じるのではないだろうか。

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