鍵話§キーボードで日本語を打つこと

日本人がキーボードを使って日本語を打ち始めたのは、30年ほど前の
ことである。それ以前、大正時代に発明された和文タイプはあったが
一般家庭にまで普及していたわけではなかった。

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30年ほど前に、ワープロが普及するようになったことで、ようやく日
本人がキーボードを叩いて文字を物する時代がやってきたのである。

西欧の人々がタイプライターという発想を持ったのは18世紀頃のこと
らしいが、実際に今の形になったのは1910年のことで、上記の和文タ
イプは1915年に作られているから、実は歴史的にはさほど差があるわ
けではなかったのだ。

ただ、日本はワープロという過程を経なければ、キーボードで日本語
を打つという形にはならなかったと思われ、その分、普及するための
時間がかかったと言えるだろう。

そして今や老若男女こぞってパソコン、携帯電話、スマートフォンな
ど、様々な入力方法を駆使して日本語を書き出す時代になったのだ。

ワープロが普及を始めた頃“そんなものを使って執筆などしない!”
と吐き捨てた小説家がいたことを覚えているが、いつの時代にも新し
い存在を否定し、拒否する人間がいるもんだと思ったのである。

そして、横書き画面をうまいこと使って“縦読み”なるものが生み出
された件については稿を改めて……。
                            [続く]

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