維話§フランツ・ウェルザー=メスト辞任

仕事が一段落しそうになった5日金曜日の夕方、パソコンの画面に眼
をやったら“フランツ・ウェルザー=メストが、ウィーン国立歌劇場
音楽監督を電撃辞任”というニュースが飛び込んできた。

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発信されたのは現地時刻10時過ぎで、それを日本時間のほぼ同時刻、
17時半頃にキャッチできるのはネットの時代ならではのことだろう。

ウィーン国立歌劇場の総監督、あるいは音楽監督について、古くは、
グスタフ・マーラーが、第二次大戦直後はカール・ベームが、そして
カラヤン、マゼール、アバドといった面々が、その任を務めたのだが
“ウィーンのオペラハウスは陰謀の巣窟”という言葉通りに、多くの
監督が喧嘩別れをしたという歴史がある。

ウェルザー=メストもまた“芸術上の見解の相違”という文言を辞任
にあたってメッセージの中に入れ込んでいた。夫婦が離婚する時の理
由に“性格の不一致”なるものがあるが、まあ大体似たようなものだ
ろう。

そんな不一致を腹の中におさめてまで共同作業を継続するには、指揮
者も劇場もお互いが背負っているものが大きすぎるのだ。

それにしても、つい先日2014年のシーズンが始まったという時点での
辞任というのは、遠い日本から見ていてもずいぶん大人げないなあ、
という印象を持ってしまうのだけれど。

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