蟲話§セミとコオロギのせめぎあい

秋に向かってまずまず順調に軽やかなステップを踏んでいるといって
いいだろう。この一週間で最高気温30度越えは2日間しかなかった。

そんなわけで、セミ族がやや勢力を縮小しているように感じられる。
週末の日中に買い物で近くのスーパーに向かう道すがら、種類はわか
らないが、高木の並木道が続いていて、真夏にそこを歩くと蝉時雨と
言うよりも“蝉土砂降り”と言いたくなるくらい、頭上から真横から
アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシに最近はクマゼミも加わ
った強烈なシャワーを浴びることになるのだ。

さすがに先週のシャワーは、セミの一匹一匹がどこにとまって鳴いて
いるか把握できそうな分離具合だったけれど、最盛期は巨大な音塊が
屹立しているかのようにも見えてしまうのである。

かくして、セミに取って代わったのがコオロギやスズムシの類で、少
しでも陽が傾いて夕方近くになると、涼しさで元気になるのか、我が
家の浴室の窓の外が“蟋蟀時雨”状態になってしまう。

陽が沈んで以降、セミは静まりかえって声もなく、今やコオロギ族の
天下とばかり、セミよりは少しばかり涼やかな音色を鳴り響かせてく
れるのだ。

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