緑話§バイロイト音楽祭2015年チケット

先週末、来年のバイロイト音楽祭のチケット予約フォームが郵送され
てきた。2008年に詣でたのが最後として、もう6年行ってないのだ。

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毎年というのは論外であるし、一年おきというのも頻繁な感じがして
いて……うーむ、3年か4年に一回くらいというのがペースとしては
いい感じという気がしないでもない。

で、来年は『トリスタンとイゾルデ』の新演出上演がある。指揮をす
るのはクリスティアン・ティーレマンで、これは“聴いて”おきたい
ところだが、演出をするのがカタリナ・ワーグナーというのが最大の
不安要素なのである。

舞台を観る楽しみの一つは、終演後に観たことのあれやこれやを同居
人と話したりすることである。自分が考えていたこととは違うことを
考えていたりして、同じ舞台であっても観方がまったく違うことに感
心するわけだが、これが――はっきり書くなら――クソ演出だったり
すると、お互いに舞台を観る思考回路がストップして、終演後の楽し
みを奪われたような思いをするのだ。

2008年に観たカタリナ演出『ニュルンベルクのマイスタージンガー』
こそが彼女の手になる最悪の舞台上演で、どのような舞台の光景だっ
たのか、とうの昔に忘れてしまっている。まあ、2008年に観た舞台は
ヘルハイム演出の『パルジファル』以外、どれも思考の動きようがな
い……“観るほどのものではないなあ”と客席に座りながら考えてい
たわけで、何とも甲斐のないバイロイト詣になりかかったのである。

前回の不評を理由に、カタリナに対しては間違いなく圧力がかかって
いるはずで、それをスルーしてまで自分を貫けるとは思えないが、圧
力に唯々諾々することで中途半端な舞台が出来上がる危険もあったり
するわけで、難しい舵取りが要求されているように思われるのだ。

《憬話§我々の“バイロイト音楽祭”2008.08》

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