愚話§都営深夜バス打ち切り

ブログ主のように、山手線ターミナル駅から、さらに私鉄に30分以上
乗って家に戻る人間にしてみれば、至極当たり前のことがわかってい
なかったのかと驚き呆れる今回の試みの挫折である。

夜はおとなしく寝ましょうよ

……というのが基本であるはずなのに、辞任を余儀なくされた前都知
事は“ニューヨークもやっているから東京も”という、それが発想の
発端だったと記憶しているから何ともはやで、それぞれ都市の事情は
異なっていることに思いを馳せるべきではなかったか。

東京が山手線の内側だけで完結しているのであれば、終夜運転という
試みがあっても、あるいはいいのかもしれない。だが、メガポリスの
規模は、都心への通勤時間1時間以上が珍しくないという状況もまた
生み出しているのだ。

だから、山手線の外側へと移動しなくてはならない人間にしてみれば
“新橋と渋谷間の終夜バス……何それ?おいしいの?”という存在で
しかなかったりする。最低限、都心から1時間という通勤時間を終夜
運転で動かそうとしたら、膨大な労力が人的にも資材的にも必要とな
るだろう。

深夜バスの運行間隔がどんなものか知らないで書いているが、そんな
時間になまじバスに乗るくらいだったら、タクシーを利用する人間の
率のほうがはるかに大きいはずである。働くにせよ遊ぶにせよ、そこ
は織り込み済みということなのだ。

テストの1路線以外に、どれほどの計画があったものかは知らない。
計画が発表された時から見えていたのは、山手線の外側にどれほどの
世界が拡がっているのかを想像できなかった人間の奢りなのである。

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