繰話§日本語の重複表現のこと・・・

日本語の重複表現というものが存在する。一番有名なところでは……

いにしえの昔の 武士のさむらいが 山の中なる山中で

馬から落ちて落馬して 女の婦人に笑われて

赤い顔して赤面し 家に帰って帰宅して 仏の前の仏前で

短い刀の短刀で 腹をば切って切腹し・・・


……という言葉遊びがある。日本語を使うにあたって、昔から伝わっ
てきた戒めとして、子供の頃から何くれとなく聞かされたのである。
そうなのだが、我々が気づかないうちに、重複表現を使ってしまう。

例えば“歌を歌う”だって、普段から平気で使っているけれど明らか
な重複表現だし“甘いスイーツ”だって“おいしいスイーツ”と言い
換えるほうがよさそうである。最近見た重複表現のひとつとして……

死んだ祖父の遺影

……というものがあった。これも“祖父の遺影”だけで十分だし、死
んだを使いたかったら“死んだ祖父の写真”ということになろうか。

たぶん、話し言葉の中には、重複表現が頻繁に出現するのだろうが、
それは会話という流れの中で黙認されてしまうのだろう。それに比べ
ると書き言葉は、網膜に映像として定着するので、スルーしにくいと
ころがあると思われる。

もう一つは“気の利いた重複表現”を例示しておきかったのだが、あ
いにく手元で見つけることはできなかった。

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