悼話§中村勘三郎三回忌~12月5日~

今年も12月5日が巡ってきた……十八世中村勘三郎の三回忌である。
そしてモーツァルト223回目の命日でもある。

この先も、ブログのエントリーで勘三郎の命日について書くたびに、
モーツァルトの命日でもあると、二人を並べて書き続けるのだろう。

そして今年も変わらぬ喪失感の大きさである。一歳年下の勘三郎は、
生きていれば来年5月に還暦を迎えるはずだった。そして、おそらく
還暦を頭に付けての大歌舞伎公演を打ち、その中で孫七緒八と哲之の
初舞台を組み込むことになっていたとは、想像に難くない。

つまり、そういう興行を打てる人だったわけで、興行主である松竹に
とっても大きな打撃だったということである。松竹にとって、優れた
役者は、まさに“資産”なのだから。

今、同い年の三津五郎の健康状態に不安が残り、勘三郎義弟の福助も
退院はしたけれども、いまだに表には出られない状態が続いている。

役者の一人一人が、自分自身の生身の体の状況を自覚、把握していく
ことが、これから先さらに求められることになるだろう。そうしてい
かなくては、歌舞伎の舞台が立ち行かなくなるのは必定なのだから。

合掌

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