茫話§ブラームスは冬に~交響曲第2番~
このエントリーを書きながら聴いているのがブラームスの交響曲第2
番である。演奏はクルト・ザンデルリンク指揮のシュターツカペレ・
ドレスデン。
どっしりと腰の据わった演奏ながら躍動感も十分にあり、指揮者の意
図とオーケストラの意図が同じところにあって、気持ちよく音楽が推
進していくのだ。
シュターツカペレの艶々した弦の音色は、華やかさから憂いに満ちた
音色まで、数多の引き出しから取り出しては自在な表現で我々の耳を
愉しませてくれる。オーケストラの共通認識が確立されているからこ
その音楽体験なのである。
ブラームスは、秋から冬に向かって聴くのが合っているような気がし
ないでもなくて、だからこの時期になると聴きたくなるのは自然なの
だ。2番あたりは、もう少し秋の初めから半ばごろあたりにかけての
音楽で、本格的な冬は4番をというのが、月並みであるにしても耳に
入ってきてくれるのだ。
第一交響曲の終楽章は秋の残照を感じさせるところがあるし、3番の
緩徐楽章もまた冬そのものである。
ブラームスの音楽にそんなイメージを抱くのは、彼が北ドイツのハン
ブルク生まれであるということと関係があるのだろうか。そういえば
ある人が、ブラームスの季節の後にはシベリウスがやって来る……と
言ってたのだけれど、シベリウスはフィンランド出身なのだ。
《オーケストラのトピックス一覧》
番である。演奏はクルト・ザンデルリンク指揮のシュターツカペレ・
ドレスデン。
どっしりと腰の据わった演奏ながら躍動感も十分にあり、指揮者の意
図とオーケストラの意図が同じところにあって、気持ちよく音楽が推
進していくのだ。
シュターツカペレの艶々した弦の音色は、華やかさから憂いに満ちた
音色まで、数多の引き出しから取り出しては自在な表現で我々の耳を
愉しませてくれる。オーケストラの共通認識が確立されているからこ
その音楽体験なのである。
ブラームスは、秋から冬に向かって聴くのが合っているような気がし
ないでもなくて、だからこの時期になると聴きたくなるのは自然なの
だ。2番あたりは、もう少し秋の初めから半ばごろあたりにかけての
音楽で、本格的な冬は4番をというのが、月並みであるにしても耳に
入ってきてくれるのだ。
第一交響曲の終楽章は秋の残照を感じさせるところがあるし、3番の
緩徐楽章もまた冬そのものである。
ブラームスの音楽にそんなイメージを抱くのは、彼が北ドイツのハン
ブルク生まれであるということと関係があるのだろうか。そういえば
ある人が、ブラームスの季節の後にはシベリウスがやって来る……と
言ってたのだけれど、シベリウスはフィンランド出身なのだ。
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