街話§神保巷塵[16]古書店の向きは・・・・・・

[承前]

こんなことを今さらのように書くのは何だかなあと思いつつも、結局
は書いてしまうのだが、神保町の表通りである靖国通りに立ち並ぶ、
数多くの古書店のほとんどは北向きなのである。

北向きであるがゆえに直射日光は入らずで本に優しいという、基本的
な常識が具現化された街づくりがなされているのだ。

そんな眼で靖国通りの神保町1丁目と2丁目を眺めてみると、前述の
とおりで、靖国神社に向かって左側に古書店が見事に集中している。
……下の地図をじっくり眺めていただけば簡単に理解できるだろう。
ちなみに1998年の地図だから現状とはかなり違っているはずである。

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それでは1丁目と2丁目に南向きの古書店はないのかというと、実は
たった1軒だけ存在していて、それが下の写真の店。

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この店は古書とはいっても、美術展などのカタログとか写真集の類を
商っていて、古書とはいっても新しめの本ばかりを扱っている店であ
る。同じビルの3階にも浮世絵などを扱っている店もあるのだが、経
営者が同じではなさそうである。

南向きの古書店は掛け値なくこの店くらいなものだが、50mほど歩い
た先にあるビルの1階、ちょっと奥まったところに浮世絵を専門に扱
っている店はあることを思い出した。古書店街地図を見ると、さらに
何軒かあるようだ。
                            [続く]

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