蒙話§審判が間違った判断をすることも

大相撲初場所で優勝33回を達成し、40年以上ぶりに大鵬の持つ記録を
塗り替えた横綱白鵬の、勝負審判に対する文句が耳目を集めてしまっ
た。

ビデオで見る限り、白鵬が少し上にあるようには見えるが、これはも
う土俵下に5人いる審判の判断を尊重するしかなく、観客の立場では
同体取り直しということに納得したのである。

だが、白鵬としては、よほど納得がいかなかったのかどうか、千秋楽
翌日の記者会見で不満を吐露したのだ。

だが、残念ながら、白鵬は文句をつけるべきではなかったと考える。
勝負審判の誰か一人でも取組の結果に異議を唱えたら、土俵上で協議
をしなくてはならず、そこで軍配どおり、同体取り直し、行司差し違
えという3つの選択肢から一つを決めなくてはならない。

協議の際、別室にいるビデオ係の親方からの情報と合わせつつ、判断
をするわけだが、どのような状況になっても最終的な判断は人間の眼
に負うしかないのである。結果、我々が考えることと違った判断にな
るのも珍しくはない。

結局のところ、勝負審判の判断が最終決定であり、それが力士にとっ
ては不本意な結果になったとしても覆せるわけではなく、それは他の
スポーツであっても、人間が判断するものであるという限界は自ずと
存在するのだ。

事実、千秋楽の幕内取組の中の一番に、どう見ても明らかに同体とし
か思われない相撲があったのに、勝負審判が誰一人として手を上げず
に軍配どおりの結果に終わったものがあった。テレビ解説をしていた
北の富士も「同体じゃないのー?」と首を傾げていたが、多くの人も
そう思っていたに違いない。

前に書いたことがあるかどうか……三段目の取組で3度の取り直しで
4度目に勝負が決まったというのを国技館で見たことがあって、その
時は3度とも、見ていた全員が“同体じゃんw”と思うほどにわかり
やすいものだった。微妙な勝負は国技館の客席で観ていれば、そうで
あるかが思っている以上にわかるものだったりする。

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