化話§東風解凍~七十二候~立春

立春の初候“東風解凍(はるかぜこおりをとく)”である。

七色の谷を越えて……春がやってきたわけではない。でもまあ、せっ
かく見つけてきたから、江間章子の詩に團伊玖磨が曲をつけた『花の
街』でも聴いてみましょうか。



1947年に発表された『花の街』は、第二次大戦の傷跡がいまだに癒え
ない時期にあって、瑞々しく、優しい歌詞が当時の日本人に何物かを
取り戻させることができたのではないか……そんなことが起きても、
まったく何の不思議もない、それほどに心を穏やかにさせる詩と音楽
なのだ。

江間章子の詩に応えて美しい音楽を施した、團伊玖磨の心と合わせて
『花の街』がいつまでも歌い継がれていくような日本であってほしい
ものである。

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