化話§黄鶯なく~七十二候~立春

立春の次候“黄鶯睍睆(うぐいすなく)”である。

さすがに、ウグイスの聲が聞えてくるような春日和ではない。それで
も春が近いなと感じるものがあって、それは我が家から望む富士山の
輪郭が、ほんの少しばかり甘くなって見えることだったりするのだ。

もう一つ、京王線の多摩川鉄橋から、はるか25kmほど東の方に、高さ
634mの東京スカイツリーが聳え立っているのだが、寒さ厳しき季節だ
ったらけっこうくっきり見えていたものが、立春初日には、富士山と
同じくぼうっと眼に映ったのだった。

寒い寒いとはいいながら、少しずつ高さを増す太陽が地表を暖めて、
空気中に水蒸気を発散させ始めているように思われる。ということは
富士山が春霞の中に消えていくのも時間の問題ということだろうか。

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