滋話§とんかつと擂り胡麻

これまでに食べに入ったことのある、とんかつ屋の何軒かで、胡麻の
入った小さなすり鉢が出てきたことがある。これが出てくるたびに、
同居人と“どういう意味があるのか”と話したことを思い出すのだ。

胡麻の栄養分あれこれは承知しているつもりだけれど、あの程度の胡
麻を擂って、とんかつと一緒に食べてもたいしたことにはならないの
ではないかとは、常々思っていたことだが、あれこれ覗いていたら、
あれを出すのは“とんかつが揚がるまでの時間繋ぎ”であると言って
いる人がいた。

大体、あの程度では時間繋ぎになどなるはずもないから、そんな説は
却下でいいと思う。だからやっぱり、胡麻の栄養を付加してみました
というあたりが正解ではないだろうか。

いつも胡麻すり鉢がテーブルに来ると、最初はていねいに擂りつぶし
ていたのだけれど、ここのところはざっと擂って、胡麻粒を残すよう
にしている。

それから、擂りあがった胡麻の上に、とんかつソースをなみなみと垂
らしてやる……胡麻すり鉢を出してくる店のソースは、たいてい小さ
な甕に入っているから、それを柄杓で3回ほどすくって落としてやる
のだ。

そこまでの工程を済ませても、とんかつが揚がって供されるまでには
数分は必要なのである。

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