街話§神保巷塵[20]街の黄昏どき

[承前]

3月も下旬となった。日没は17時半を過ぎて、18時近くなっても明る
さが残る時期である。

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神保町2丁目南側を東西に走る通称“さくら通り”のオカメザクラも
だいぶ花が開いた。さくら通りは、白山通りの救世軍ビルが入口で、
そこから神保町2丁目を西に通っている。つい先年、電線の地下化工
事が行われ、それが完成したタイミングでオカメザクラが植えられた
のだ。

ソメイヨシノのような明るい春らしさには欠けるけれど、小ぶりの可
憐な花が通行人の眼を和ませてくれている。

そんな春浅い黄昏時の神保町は“1杯呑んで帰りたい”という思いに
させてくれる雰囲気があって、もちろん“だから”というわけではな
いけれど、メンチカツで生ビールとか、蕎麦で日本酒とか、餃子で紹
興酒とか、ワインでピザとか……選択肢は限りなく拡がるのである。

神保町生活も残すところ半年を切ってしまったこともあって、いよい
よ名残りの1杯頻度が高くなっている今日この頃、明るさの残る神保
町界隈を歩きながら“今夜のお店”を探して歩く初老のオサーン!を
見かけること頻繁なのだ。
                            [続く]

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