雅話§百人一首考[20]~わびぬれば~

[承前]

元良親王(もとよししんのう)

わびぬれば 今はた同じ 難波なる
みをつくしても 逢はむとぞ思ふ


この歌のおかげで“澪標(みおつくし)”というものの存在を知った。
そして“澪標”と“身を尽くし”という掛詞であることも知らぬ間に
覚えたのである。

小学生や中学生のレベルで、一つの言葉に複数の意味が込められてい
るなど、気がつきもしないわけで……ましてや恋愛事がうまくいって
いないなどとわかるはずなどないではないか。

週に2回ペースで書き進めている“百人一首考”だが、ようやく[20]
までたどり着いた。この先、知っている歌はともかくも、よく知らな
いでいる歌について、どのようにまとめていこうかと、ここまで来た
ものを途中で放り出すつもりなど、もちろんない。

とにもかくにも百人一首すべてについて、何らかの形でまとめあげて
しまうつもりである。
                            [続く]

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