雅話§百人一首考[19]~なにはがた~

[承前]

伊勢(いせ)

難波潟 みじかき芦の ふしの間も
逢はでこの世を 過ぐしてよとや


この歌は下の句「逢はでこの世を過ぐしてよとや」というリズム感が
子供心にも印象的なのだった。とりわけ“過ぐしてよとや”の部分を
勝手に“過ごしてよだとさ”みたいな捉え方をしていた節があって、
もちろん正しい解釈ではなかったけれど、そういうところで記憶に残
る歌なのだった。

一つ前「すみのえの」に続いて、大阪港関連の歌であるが、考えてみ
たら大阪に行ったことはあっても、大阪港のほうまで行ったことはな
く、せいぜい環状線の範囲内でしか動いていない。そういう意味で、
土地勘はほとんどないと言ってもいいだろう。

定年まで半年を切ったが、その先に計画していることは“国内旅行”
である。全国津々浦々というところまでは難しいだろうが、北海道、
東北から西日本、四国、九州と予算と気力がある限りは漫遊できれば
と思っている。

その中の大きな軸として、伊勢から奈良、京都を経巡る旅があり、あ
るいはそんな旅の日程に、住の江やら難波潟まで入ってくることがあ
るかもしれない。そうなるまで百人一首への興味やら好奇心が持続し
ていることを期待したい。
                            [続く]

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