化話§蛙始鳴~七十二候~立夏

立夏の初候“蛙始鳴(かえるはじめてなく)”である。

というわけで夏が立ってしまった。同じく“立”の字が付く立春、立
秋、立冬という中にあって、立夏という言葉が持つ勢いのようなもの
は、やっぱり先々のまぶしい太陽に引っ張られてのことなのだろう。

そういえば蛙の声を久しく聞いていない。30年ちょっと前、初めて入
居したニュータウンのマンションの窓の下に、後にマンションとなる
空き地があって、夏になると蛙の鳴き声が聞こえてきたのだった。

川とか池とかもないのに、水たまりに棲息していたようで、それにし
てもけっこうな数の蛙がいたものだと今にして思うのである。

我々が入居して3年後くらいには、空き地に新しい団地が建ってしま
ったので、それ以降蛙の鳴き声はパタリと止んでしまったのは何とも
残念にして、はかない夏の風物詩だった。

《七十二候のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック