狭話§箱根山の動向~風評被害?~

箱根山の地下活動が活発化して、大涌谷を中心に立ち入り制限が実施
されている。当然のことながら、早雲山から大涌谷を越えて芦ノ湖へ
向かうロープウェイの運行も休止となったのである。

そういうこともあって、早雲山の発着所からさほど遠くない強羅付近
に建つ、会社の保養所も、しばしの休館を余儀なくされてしまった。

というわけで、連休後半の箱根からは観光客の足が遠のいてしまった
観がある。箱根町や観光業界が心配しているのは“風評被害”なるも
のだという、お決まりの報道が散見されているが、地下の火山活動が
活発になったという事実と、大涌谷周辺の立ち入り規制という事実か
ら一般人が考えることは“箱根にはしばらく近づかないほうがいい”
という極めて当然な思考ではないか。

ところが箱根町や観光業者は“箱根全体が危ないと思われることこそ
風評被害”であるという捉え方をしているような気がする。

彼らにしてみれば、箱根湯本から塔ノ沢、大平台、宮ノ下、小涌谷な
どは、立ち入りが規制されていないから来てほしいということなのだ
ろうが、仮に事が起きた時、箱根を訪れている観光客だけではなく、
箱根で生計を立てている人達までが、箱根の限定されたルートで避難
するはずなのだ。

怖いもの見たさという人以外は、だからわざわざ、そういう可能性の
あるところに行くことはしないだろう。当事者にとっては“そういう
可能性”が風評被害だと言いたいのだと思われる。だが、それは風評
被害と呼ばれる性質のものではないということを、当事者もマスコミ
も認識しなくてはならないのである。

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