愉話§呑藝春秋[36]べろんべろんべろん

[承前]

正体をなくすほど“べろんべろん”に酔っ払ったことなど、もう10年
以上も経験していない。もっともそれ以前だって、年に一度あったか
どうかという程度である。

二日酔いだったら、それほど珍しくない頻度でやっちゃっているが、
どうやって帰宅したか覚えていないほどのまで酩酊した、その最後は
はてさていつのことだっただろうか。

二日酔いは枚挙に暇なけれど、その翌日もという三日酔いになったの
は30年以上前に一度だけある……これははっきり記憶しているのだ。

まだ二十代という勢いで会社の人たちと呑んで、その翌日はまったく
食事を摂ることができず、3日目になっても何かを口にできたのは、
午後になってのことだったということを覚えている。

そこまではいかずとも、翌日に食べ物を受け付けない二日酔いなど、
珍しくも何ともことだったけれど、さすがに3日ともなれば、自分自
身にあきれかえるということになってしまう。

前にも書いたことだけれど、ここ10年くらいは酔っ払って正体を失う
ほどの体力がなくなったというのが正直な話で、だからほどほどに呑
んで気持ちがよくなればおしまいという、まことに紳士的なスタンス
が続いているということなのだ。
                            [続く]

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