悠話§定年直前旅[15]中華料理屋へ-下-

[承前]

さても目指す中華料理屋に到着。店の中よりも外のテラスが開放的で
気持ちいいのだが、パラソル下で日陰になっているテーブルを見つけ
ることができなかったので、店内とテラスの境い目あたりに座った。

この日あたりを境にして、ドイツでも気温が上昇傾向にあった。だか
らというわけではないが、食事に先立ってビールを1杯というのは、
当然のことである。どこに行ってもビールがうまい。

ドイツ語圏の中華料理屋で注文するのは十年一日変わってはいない。
同居人は酸辣湯なる酸っぱ辛いスープを1碗、それに1人前の牛肉と
玉葱炒めである……“どこに行っても金太郎”ではないが、どの店に
入っても大同小異な味付けで、ある意味当たり外れのない料理。

↓ネットで見つけた牛肉玉葱炒め。これはシンプルなほう
画像

それに細長くてポロポロのご飯が付いてくるので“なんちゃって焼肉
定食”みたいな感じで満腹になるのだ。味は醤油ベースの甘辛だが、
基本的に辛味が足りないので、卓上にに常備されている豆板醤をまぶ
しかけると、食欲がけだものになってしまう危ない料理なのである。

ビールを呑み呑み料理を待っていたら、最初に届いたのは酸辣湯が2
つ。いや頼んだのは1つと言ったら“ランチタイムのサービス”との
ことだったのでありがたくいただく。このスープも、店によって味付
けは様々で、中にはケチャップ味という奇妙なものも経験したのだ。

で、この店の酸辣湯はまあまあかなと。そして牛肉玉葱炒めがやって
きた。牛肉、玉葱、長葱というシンプルな中身だが、やはりというか
牛肉は硬めである。

それでも器に一杯のご飯を二人で分けて料理を堪能。ビール2杯、ソ
フトドリンクと合わせて、日本円で3000円ほどとお得なランチを楽し
んだ。

勘定を済ませて立ち上がったところで、隣席で食事中のの地元夫婦と
眼が合った。口から自然に“よい一日を”と出てくるのは、ドイツ語
圏滞在が10日を超えているからなのだろう。
                            [続く]

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