雅話§百人一首考[50]~きみがため~

[承前]

藤原義孝(ふじわらのよしたか)

君がため 惜しからざりし 命さへ
長くもがなと 思ひけるかな


やれやれ。やっと半分までたどり着いたよ。正直なところ持て余して
いて、毎回何を書いてまとめあげようか……悩みに悩んでいるのだ。
それほどに短歌に対して読解力がなく、読んだ歌についての感慨が、
これほどまでまとめられないものかという思いである。

で、また恋歌なのだ。しかも、調子のいい内容ではないか。我が身の
命は惜しくなどなかったけれど、あなたに会ってからは長生きしたい
と思うようになっちゃった。

単純といえば実に単純な……まあ、恋なんてそんな類のものなのだ。
古の時代から“恋すればルンルン”になるのは同じである。まさか、
あのいでたちでスキップをするとは、ゆめゆめ思わないのだけれど。
                            [続く]

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