教話§中央大学の都心回帰

1978年に多摩キャンパスに移転した中央大学文系学部のうち、法学部
と法科大学院が都心に戻ってくるというニュースを読んだ。ああ、や
っぱりかという思いが強い。

38年前のちょうど今頃、先々月退職した会社の筆記試験を受けたが、
その会場が駿河台の中央大学校舎だった。当日、なぜか少しばかり寝
坊をして、受けに行こうかどうしようか迷ったのだが、開始時間ぎり
ぎりに飛び込んで受験……ところが、その後は何回かの面接をクリア
して内定をもらってしまったとは、今さらながら瓢箪から駒みたいな
ことの発端が中央大学からなのだった。

とはまあ、単なる個人的なエピソードではあるが、そんな程度の薄い
縁にあった大学が多摩キャンパスに移転して4年経った1982年、結婚
して住み始めたマンションから遠く中央大学の校舎が見えた時にも、
何がなし因縁を感じたりもしたのだ。

ただ、その当時から学生が集まりにくいという話は聞いていて、それ
が看過できない状況まできてしまったということで、今回のUターン
話に繋がったということだろう。

大学のキャンパスは広々として環境良好なリッチであればというのは
理想なのだが、それと現実の乖離は避けられなかった。神保町で37年
余を過ごした人間にしてみれば、あの街の環境がわかるだけに、なぜ
移転にこだわったのだろうという思いは大きい。

かくして、少子化が進行する中の大学経営の舵取りは難しく、いくつ
かの大学が都心回帰を試みているのである。

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