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zoom RSS 雅話§百人一首考[97]〜こぬひとを〜

<<   作成日時 : 2016/02/15 00:00   >>

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[承前]

権中納言定家(ごんちゅなごんさだいえ)

来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに
焼くや藻塩の 身もこがれつつ


百人一首の選者である定家の歌がこれ。何とも技巧を凝らして乙女心
を描写したものだと感心する。

藻塩は海藻を原料として作られた、いわば出汁の入った塩で、最近も
健康食品として大量ではないが売られていて、一度は試してみたい。

余談だが、十七代目中村勘三郎(現・勘九郎と七之助の祖父)の前名は
中村もしほで藻塩のことだが、どういう経緯で歌舞伎役者の名前にな
ったのか……初代もしほ1779年生まれとは江戸時代後期の人である。
                            [続く]

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