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zoom RSS 育話§三月大歌舞伎〜中村雀右衛門襲名〜

<<   作成日時 : 2016/03/29 00:00   >>

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四代目中村雀右衛門の次男で女形の芝雀が、父の名跡を五代目として
襲名した。今月の歌舞伎座は襲名披露公演である。先週の火曜日に昼
の部を、木曜日に夜の部を観てきたので、簡単にまとめておきたい。

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【昼の部】
『寿曽我対面』は松緑の五郎、勘九郎の十郎に橋之助の祐経。意外に
あっさりとコクのない舞台で、もう少し熟成が必要と感じた。

『女戻駕』『俄獅子』と踊りが2本。襲名公演に多くの役者が出演し
ているので、こうして出番を作るのだなという、そんな舞台。休憩も
多くて、個人的にはダレ気味ではある。

『鎌倉三代記』と夜の部の『祇園祭礼信仰記』が五代目雀右衛門襲名
狂言である。歌舞伎三姫のうち、先代が得意とした時姫と雪姫を務め
るのだが、昼夜で二役をというのは相当な負担であろう。というか、
観るほうも大変で、これが2度目なのだが筋がさっぱり頭に入ってお
らず。

記憶に残っているのは吉右衛門の高綱の恰幅のよさばかりで、初役に
挑戦した雀右衛門は、まだまだであった。

『団子売』が、仁左衛門と孝太郎親子共演の。陽気で晴れやかな追い
出しとなったが、全体に散漫と感じた昼の部というところ。

2階には襲名御祝儀の招木や祝幕が飾られていた。出身校である立教
大学校友会――立教高校から大学に進んだが中途退学――からの招木
も見かけた。

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【夜の部】
『双蝶々曲輪日記』は、菊之助が山崎屋与五郎と放駒長吉の二役を務
めた。橋之助の長五郎が、昼の部の祐経に比べれば押し出しもよく、
全体がまとまっていて、昼夜を通して楽しめた舞台。

『口上』の並び順は、下手から吉右衛門、我當、東蔵、鴈治郎、橋之
助、時蔵、松緑、友右衛門、幸四郎、雀右衛門、藤十郎、仁左衛門、
歌六、扇雀、又五郎、魁春、梅玉、菊五郎。引き合わせの藤十郎は、
懐中から紙を出しての読み上げ……珍しいことだが、そうしてくれた
ほうがありがたい場面もあるので、これはこれでいいと思った。

心配だと感じたのは脳梗塞で倒れた我當で、列座で一人黒衣が後ろで
支えるという痛々しい姿とおぼつかない口上に、そこまで無理をする
必要があるのかと思ったのだが。

『祇園祭礼信仰記』で雀右衛門は何度か雪姫を演じていることもあっ
て、昼の部よりは舞台での存在感を感じることができた。仁左衛門の
此下東吉が、姿といい口跡の爽やかさといい、襲名狂言一番だった。
幸四郎の松永大膳は、悪役然としたこしらえは貫録十分ではあれど、
相も変らぬ口跡の悪さで、台詞が聞こえないことはなはだしくて……
台詞のない悪役はないものか。

『関三奴』は、勘九郎の奴勘平が抜群の踊り手を見せつけた。松緑は
長い手足を持て余し、鴈治郎は一通り踊ったというところで、やはり
勘九郎が今の歌舞伎界で一二を争う踊り手だと改めて確認したのだ。

というわけで、華やかな襲名興行とは思いつつも、昼夜ともに舞台に
散漫さのようなものを感じてしまった。

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