移話§虹始見~七十二候~清明

清明の末候“虹始見(にじはじめてあらわるる)”である。

花冷え、花散らし、花筏……桜にまつわるボキャブラリーはどれほど
あるものだろうかと思う。それが桜の花本体だけでなく、散ってしま
った花びらの行方にまでも形容していくというのは、桜花以外にあっ
たとは思えない。

そうして日本人は、桜が咲くのを待ちこがれ、開花して喜び、三分咲
きを楽しみ、満開を愛で、散りかかるを惜しみ、花吹雪や花筏を見送
っていく。

一年の、せいぜい3週間足らずでしかない“桜の時間”を、最初から
最後まで味わい尽くそうと、日本人のことごとくがテンション全開で
身構えているような気がする。

そして桜から、若葉が芽吹いてきた。季節は春から初夏へ舞台転換を
急いているようだ。

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