連話§ワタシの酒肴[93]空豆

[承前]

先週の日曜日、マーケットの野菜売り場に空豆があった。初物ではと
思って1パック買い、早速に晩酌の肴となった。

枝豆と比べて、空豆の季節は短いと感じている。枝豆が出てくれば、
どうしても視線はそっちに移ってしまい、個人的には淡泊と感じられ
る空豆から離れてしまうのだ。

淡泊とは書いたが、莢ごと焼いた空豆は、風味が封じ込められたまま
殻から取り出すので、なかなかによろしい……居酒屋では、しばしば
注文しているけれど、この次は我が家で焼き空豆を作ってみようと思
っている。ガスコンロのグリルに放り込んで何分か焼けばいいから、
茹でるよりも簡単ではなかろうか。

焼いて風味が凝縮したとはいっても、やはり個人的にはビールに負け
てしまうように感じるが、空豆の品の良さということだろうか。日本
酒だったら呑み口すっきり系には合うのだけれど。

ところでソラマメの漢字表記には、空豆、天豆、蚕豆と3通りほどが
存在していて、どれを使うか悩ましいところだが、このブログでは無
難に空豆で通している。以前、行きつけの居酒屋で注文したら、店主
が「天豆(てんまめ)いっちょう!」と調理場に向かって呼ばわったこ
とがあって、そういう読み方もあるのかと思った記憶がある。
                            [続く]

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