豚話§とんかつはご飯だ!~そのご飯が~

[承前]

もちろん、喉は乾いていたので生ビールの中を1杯。中ぶりの鉢には
切り干し大根が軽く盛られていたので、つまみに噛みしめる。

注文した“かつ膳”は中150g、小は120gという選択肢から、迷わず小
を注文した。ちなみに上州群馬産の肉なのだ。

この店、あれこれのセッティングがいささか物々しく、キャベツは別
盛りになっていたり、胡麻を自分で擂り擂りしたり、ソースも甘口と
辛口がございますとか……そういうところに付加価値を見出している
のかどうなのだろう。

というところで、きれいな揚げ色のとんかつが眼の前に置かれる……
おやおや、和辛子が皿の端に親指の先くらいちょこんとしかとは、何
ともけち臭いではありませんか。

ワタシ的には、とんかつ&和辛子というのはマスト!な調味料につき
多め希望であるのだけれど、このあたりはサービスのスタンスがわか
らないぞ。

ではあるが、ロースかつはおいしい。肉の甘味が伝わってきてこれは
“お値打ち”である。なので――え?――日本酒を一合いただいた。

ところが最後の最後にとどめが……ご飯がいけません。柔らかめなの
はさておき、べちゃりとなっていては、揚げ物とのマッチングが成立
しないではないか。神保町いもやのご飯は、炊き上がるとお櫃に移し
てコンディションを保つが、そんないもやのとんかつ定食800円の
ご飯にも負けてしまってはまずかろう。

あるいは、たまたまその日のご飯の炊き具合が柔らかめに過ぎたとい
うことかもしれないので、軽々に判断は控えたいのだが。

場所柄にしてはお得な――それでもいもやの倍近い――定食で、肉も
うまいのに主役以外が総崩れというのは、明らかに演出過剰なサービ
スが施されたことで、銀座4丁目角デパート11階という場所柄に負け
てしまっていたのである。

とんかつ自体はうまいので、もう少しシンプルなサービスへ方向転換
してくれれば再訪してもいいとは思うのだが。

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