連話§ワタシの酒肴[100]酢の物

[承前]

酢の物だが、若い頃は酢の酸っぱさが苦手で避けまくってきた。年齢
を重ねてきたところで、まあぼちぼちといただくようになってきた。

とはいっても、あれこれ入っているものよりは“わかめとキュウリ”
といったシンプルな類である。

酢の物は、頭の中に“体によさそう”みたいな意識が植え付けられて
いるらしくて、食べながらいつも“体のために”みたいな御託を唱え
ているようだ。なんてことを書くと、薬を食べている気分になりそう
だが、そこはあまり考えないようにはしているけれど。

そんな風に体のことを考えるような食べ方をするのは酢の物だけだと
相場が決まっていて、同じことを焼き肉を食べながら唱えるわけなど
ないではないか。

酢の物が好きな子供がどれくらいいるものかはわからないが、やはり
長じた後に食べるものなのだろうというのが、自分の経験に照らし合
わせてのことである。

なお、酢の物に合うのはきりっとした辛口の日本酒であることは間違
いない。
                            [続く]

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