懐話§昭和三十年代~ラジオ体操~

[承前]

小学校の頃、夏休みが始まって2週間ほどだったか、早朝6時に小学
校の校庭に集まったラジオ体操をしていた……させられていた。時間
が来ると放送室に付属のラジオから音声を拡声させるのである。

集まったのはそれでも100人くらいはいただろうか。全員がはがき
大ほどの出席表を首に掛けていて、ラジオ体操が終わると世話役の人
に判を捺してもらうのだった。

そしてラジオ体操の最終日に確認して皆勤していると、確か鉛筆一本
だったかをご褒美にもらえたのだ。そんな他愛のない皆勤賞であって
も、眠い目をこすりこすり6時前に起きては小学校へ向かったのだ。

そういえば雨の日だってあったはずだけれど、少しくらいの雨だった
らやっちゃってだとは思うが、けっこうな雨降りの時は中止にしてい
たのだろうか。そのあたりの記憶はあいまいである。

ラジオ体操を終えて家に戻るのは6時半頃。父親は出勤の準備をして
いた。彼が家を出るのは7時過ぎ。電車で40分ほど、前橋まで通勤し
ていて、子供心にけっこうな遠距離通勤だなと思っていたが、長じて
自分自身が似たような通勤時間で通うようになるなどとは想像すらし
ていなかった。
                            [続く]

《昭和のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック