悔話§友人が逝ってしまった

7月27日、一人の友人が胆道がんで天国に逝ってしまった。総合病院
の要職にあった彼が、我が定年退職の直前に声を掛けてくれたおかげ
で、今の仕事をしているわけである。

4月に仕事を始め、ゴールデンウィークが終わって出勤した時、入院
したと聞かされた。その後、6月に入ってすぐ自分の病院に転院して
抗がん剤治療を続けていたが遅かったのだ。

ある日、仕事の打ち合わせで病室に行った時に、彼から「あと一か月
なんだよね……」と打ち明けられた時には心底驚き、動揺している自
分がいた。

医師としてだけではなく、総合病院をどう運営していくのかというこ
とに心を砕き、エネルギッシュに動き回っていたことは、仕事を始め
た4月、ほんの一か月という短い時間ではあったが強烈に感じ取れた
のである。

病院運営についての地域リサーチを行うシステムを導入するために、
エンジニアを病室に呼んで説明を受け、気がついたら導入が決まって
いたわけだが、それが彼にとっての置き土産になってしまった。やり
たいことは数多くあったに違いなく、たくさんの心残りを残しての旅
立ちとなってしまった。

ふと思い至ったのは、先年亡くなった中村勘三郎と似たようなところ
があったことである。やりたいことだらけで常に仕事のことを考えて
突っ走っていたところは両者に共通していたことである。

今日の午後、都内のカトリック教会で本葬が行われる。最後の別れを
告げに行かなくてはならない。

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