播話§秀山祭九月大歌舞伎夜の部

今日は秀山祭夜の部を観てくる。出し物は『妹背山婦女庭訓』“吉野
川”に始まり『らくだ』と『元禄花見踊』の三本立て。

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お目当ては吉野川だが、2時間になろうとする大作なうえに、粗筋に
辛いものがあるので、さてどうなることかと。吉野川さえ終われば、
あとは気楽な『らくだ』と踊りである。

二代目吉右衛門も気がつけば72歳になっていた。歌舞伎に足繁く通う
ようになって15年が過ぎた、その頃の吉右衛門は、同世代の團十郎、
菊五郎、仁左衛門などと同じく五十代後半に差し掛かり、文字通りに
油が乗りかかってきた時期にあたっていた。

そうして15年が経ち、これほどまでに大きな芸風をものにしたのかと
驚嘆するばかりである。そして七十代という年齢は、円熟と衰えとが
並走する年齢でもあるから、今のうちに吉右衛門の舞台は観ておかな
くてはと思うのだ。

そうして、彼らから10歳若い世代の立役二人が相次いで逝去したこと
も大きな空白になっている……十八代目勘三郎と、十代目三津五郎が
いなくなったことで、その下の世代はといえば、10月に芝翫を襲名す
る橋之助が五十代になったばかりなのだ。

さらにその下は43歳の染五郎というわけで、我が歌舞伎体験における
最後の20年くらい、そんな世代がどこまで円熟を見せてくれるものか
……乞う御期待!なわけだが。

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