週話§日曜些事~旅行は苦行ではない~

年に一度の旅行の疲労度が増したのは五十代半ばを過ぎた頃だったと
記憶している。

夏休みの旅行は10日程度が勤め人時代の日程だった。元々が滞在型の
タイプだったので、同じ場所で一週間過ごして帰ってくるというもの
が長いことのお約束だった。

それはそれで本人達も満足していたわけだが、気がつかないうちに、
我々のフットワークが重くなっていたのだ。10年前だったらそれほど
考えずにできた行動だが、ここのところ躊躇するようになってしまっ
ていたのは、年齢を重ねたがゆえだと思い至ったのである。

要するに無理をしなくなったのだ。2つも3つもと欲張っていたのが
今は一つの行動以上はしなくなったのだ。

それは多分に面倒だという意識があったりもするのだけれど、結局は
面倒だという心理の奥底に知らず知らず積み重なってきていた疲労感
があるのかもしれない。

もちろん個人差があるにしても、自分たちの年齢に見合った行動があ
るということを自覚せざるを得なくなってしまった。

何が言いたいのかといえば、30年来の目論見としてツール・ド・フラ
ンスを追っかけるというのがあって、そのために必要な現地で車を運
転することなど、着々とノウハウを築き上げてきていた……はずだっ
たのが、どうにも実現が怪しくなってきたのは、ここ2年か3年ほど
のことである。

やってやれないことではなく、数日ほども追いかければさすがに満足
するというか、飽きるかなという状況になるだろうから、それくらい
なら頑張れるかもしれないけれど。

いやほんと、あくまで旅行は楽しみであって苦行でないのは、今さら
言うまでもないことである。

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