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zoom RSS 懐話§昭和三十年代〜畳〜

<<   作成日時 : 2016/10/31 00:00   >>

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[承前]

畳敷きの家で生まれ育った。板敷きといえば、台所、便所、廊下で、
居室に板敷きはなかった。畳の上に座り、食事をし、くつろぎ、布団
を敷いて寝るという生活だった。

そんな畳をはずしての大掃除が行われたのは一年おきくらいだったか
と記憶している。5月頃、気候がいい時に大人が総出で家具を運び出
し、はずした畳を棒などで叩いて埃を掃うのである。

子供は邪魔をせず、うろうろしているだけのことでしかない。ただ、
何もなくなった部屋の板敷きの上を歩いたりして、そうすると畳の隙
間から落ちたと思われる十円玉を見つけることがあって、得をした気
分にもなったのだ。

それで、大掃除が来ることを楽しみにしていたのだが、中学生以降に
大掃除をした記憶がない。理由は至極単純で、同居していた二人の叔
父が結婚して家を離れてしまい、大人の人手がなくなったのである。

だから、その頃から高校を卒業して東京に出るまでに、畳表を替えた
という記憶もない。実家の畳など12枚半くらいのものだったから、畳
屋さんも一日仕事で替えていったが、新しい畳のいい匂いが忘れられ
ない。

実家で暮らしていた時に畳替えしたのは2回か3回か、それくらいの
回数で、もっと替えてくれないかと思っていたが、家に金がなかった
のか、倹約家だったのか……たぶん前者だったと想像するのである。
                            [続く]

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