連話§ワタシの酒肴[108]中華定食の類

[承前]

どうってことのない町場の中華屋が好きだ。何より気取らずに入れる
そんな店のことである。たいてい、真っ赤なのれんに太い字で中華料
理と書かれているのだ。

もう、とんとそんなことはできなくなったけれど、店に入るなり大瓶
ビールと餃子を注文し、さらに肉野菜炒めを追加しつつ、ひとしきり
ビールを呑み呑み、そいつらを口にする。さらにビールをもう一本頼
んで、残りを片づける。

最後にラーメンと半チャーハン、あるいはライスで締めるというのが
二十代夜の酒食生活だったことは否定できない。脂っぽくて味が濃い
というのが中華料理屋というか中華定食屋飯の特徴で、ご飯も進むが
当然ながら酒も進むのである。

当時の年齢からすれば、夜の遅い時間にそれくらい食べたって、いく
らでも消化して体重に響くなどということはなかった。そうならない
ということが判明したのは、結婚して数年……あたかも三十代半ばに
差し掛かった時のことだった。

そこから体重は上昇カーブを描くようになり、二十代後期には50kg台
だった体重が、気がついたら70kg台半ばになろうかというところまで
増加したのだ。不規則な仕事も影響はしていたが、無茶食いもできな
くなっていたのだ。

その後、食事の量とあいまって体重が減少に転じたのは、仕事の状況
が落ち着いた五十代初めのことで、現在は60kg台の前半なのである。
                            [続く]

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