江話§上京日記[13]受験まで

[承前]

一見“遊んでるんじゃないの?”みたいに見える一浪生活と思われる
かも知れないが、それなりに勉強――不十分ではあったが――した。

私立文系だったので、特に英語は重点的にこなしたが、国語について
は勉強の方法がわからぬまま、かなりぶっつけで臨んだ記憶があり、
社会科目では日本史を選択したものの、これも相当に怪しい状況だっ
たのである。

しかも第二志望、第一志望、第一志望、第二志望と4日連続で受験し
た揚句、3連敗を喫してしまい、後がない土俵際の4つ目で辛うじて
合格した時はさすがに安堵した……4年後、就職活動をして12月末の
土壇場に内定をもらうことになるとは、その当時に予測などはできる
はずもなかったが、それはまた似たような別の話。

かくして代々木でスタートした東京での学生生活は、大学2年からは
板橋の赤塚で3年を過ごし、就職して結婚するまでは、杉並区の荻窪
と井荻で、合わせて4年の独身生活を送ったのだ。

自分の人生の中でほんの始まりの年月だったが、それから幾星霜の時
間が流れ去っていったのかを俯瞰すると“思えば遠くへ来たもんだ”
などと口ずさみたくもなる。
                            [続く]

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